誰も信用できないと悲しまないで
今日は、人間関係で必ず陥る問題について、クライアントさんの悩みと気づきを題材に書いてみたいと思います
クライアントさんA子には、10年以上の付き合いになる友人Bがいました
A子は自分のことをなかなかオープンにできない性格なのですが、友人Bは、忙しい中でも話を熱心に聞いてくれて、A子は1人で抱えてきた辛いこと、苦しいことの重荷が少しずつ減っていきました
そして「一緒になって解決していこう!」と友人Bは告白してくれました
人間だったら必ず裏切る裏切られる=人間の心はコロコロ変わる
nTechでは、人間の実存についてこう言っています
特に男女であればなおさらのこと
だから、最初はA子もそんな友人Bを疑っていました
ですが、あまりにも親身になって寄り添ってくれる姿勢に感動し、彼となら一緒に解決できるかも、と、重たい心のドアを開けて、友人Bと付き合うことを決めました
A子は本当に嬉しかったんです
だって今まで誰もここまで親身に介入してくれた人はいなかったから
A子はいつの間にか友人Bを100%信頼しきっていました
ところが、そんな夢のような時間は数日後、あっけなく幕を閉じてしまいました
「ずっとA子のために頑張ってきたが、疲れてしまった。A子を好きかどうかも分からない。このまま続けてもお互いのためによくないから付き合いは白紙にしよう。」
そう言って、友人BはA子の前から全てを放棄して突然姿を消してしまいました
A子は、目が腫れるほど一晩中泣き続けました
なぜ突然こんなことに?
自分が泣いてるの理由かも分からない状態でした
疲れきって目が覚め、ふと沸いてきた感情が
「裏切られた」
「もう誰も信用できない」
「二度とこんな思いしたくないからドアを閉めていたのに、自分を信用してと言うから信じてドアを開けたのに、やっぱりこの人も同じだった。」
まるで自分という存在を全否定されたかのような屈辱と怒り
そして孤独と悲しみが込み上げ
それからの毎日は、まともに考えることも動くこともままならない状態になってしまいました
布団の中で涙しながら
いったい私の何がいけなかったのか、、、自問自答していたある日
A子は人間の実存を思い出しました
裏切る、というのは、心がコロコロ変わることでもあります
コロコロ変わるものを絶対だと思い込んで信用したら、必ず裏切られ、傷付くのです
もちろん、自分も相手を裏切って、傷付けるのです
絶対に変わらないものを信用できた時、相手を裏切らない、自分も裏切られない境地に到達する事ができます
そして、コロコロ変わる人間の心に惑わされることなく、そんな相手さえも愛おしく見ることができるようになります
A子さんの復活を応援しながら
これからも皆さんと一緒に、本当の信用や信頼について深めていけたらと思っています